8年間にも及ぶ長大な時間と労力を費やして実現された今回のプロジェクトは、2014年に国の内閣府が創設した「地方創生事業」と「デジタル田園都市構想」に対する交付金の制度が設けられたことに始まります。津別町では、これらの交付金を積極的に活用することで長年にわたり住民から要望されてきた図書館の整備に加えドラッグストアの誘致やスーパーの再整備を目指します。さらに、防災やまちづくり・交流のための拠点づくりを目的とした「まちなか再生事業」として推進するためにデベロッパーとして豊富な実績を持つアルファコートとタッグを組み、官民協働での整備を進めてきました。



2023年11月30日、津別町中心市街に、町の新たな「顔」としてオープンしたコミュニティ施設で、中にはスーパーマーケットや図書館、バスターミナルなどの機能を持った複合施設です。


このプロジェクトの目的は「賑わいの再生」です。そのためには「そこへ行こう」という動機をつくる必要があります。行政や金融機関、商店などへの日常の用事やサービスのためだけでなく「用がなくても行きたくなる場」、それが「まちなかテラス」です。

大通に面した「ウッドリーム」と幸町館のドラッグストアは、役場庁舎や「さんさん館」などの公共施設の間にあり、津別病院や金融機関などと並んで津別町の中心部となることから、交通量の多い国道240号から伺場までが一目で見渡せるよう連続の建物を配置しました。また「ウッドリーム」内のまちなかテラスと連動して、通路を挟んだバスターミナルと駐車場のスペースは、イベント開催時には会場としても利用できるよう「イベント広場」となります。もちろん、通常時は来館者の駐車場として利用されます。
